さて、前回の記事で、ハードアスペクトを読み解くキーになるのは、3区分(クオリティ)だという話をしました。

覚えてますか?笑

忘れてしまった方は、Part1の記事に戻って、読み直してから、こちらを読んでくださいね。

はい、では、話を進めます。
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ハードアスペクトの関係になるのは、星座間が同じクオリティ(活動宮・固着宮・柔軟宮)のときです。
(ちなみに、星座のことは、サインと呼びます。そして、固着宮は、不動宮または固定宮ともいいます。)

活動宮なら活動宮、固着宮は固着宮、柔軟宮は柔軟宮。

この組み合わせが、ハードアスペクトとなることが多いです。
(絶対ではなく、多いと書いたのは、星座の度数によっては、その法則通りにならない場合もあるからです。)

はい。
ということは、クオリティが同じだと、なんか噛み合わない率が高くなるということでもありますね。

さて、何が噛み合わないんでしょうか?

前回の例で考えてみましょう。

まず、30度ソフトアスペクト)の場合。
牡羊座と魚座は火と水の関係性ですが、クオリティは、活動宮と柔軟宮で、違います。

次に、90度ハードアスペクト)の場合。
同じく、火と水の関係性である、牡羊座と蟹座は、活動宮と、活動宮で、同じです。

〜メモ〜
エレメント(四元素)→火・地・風・水
クオリティ(3区分)→活動宮・固着宮・柔軟宮


すると、同じ活動宮でも、活動原理が違うのではないか?と、考えられますね。

原理だと少し難しいので、活動目的や活動意識と言い換えてみましょうか?

牡羊座の活動意識と、蟹座の活動意識、何が違うのでしょうか?

牡羊座は、支配星が火星で、思い立ったらすぐ行動、そして、スピーディーです。

蟹座は、支配星が月で、エレメントも水。
ですから、感情がベースにあって、この感情が何か刺激されたときに、行動するというアクションに繋がっていそうです。

他の活動宮も見てみますと、

天秤座は、支配星が金星で、エレメントは風。
すると、美意識や美学、客観的視点…。
これが何か刺激されたときに、行動するのでしょう。

山羊座は、支配星が土星で、エレメントは地。
すると、肩書きや地位、権力や価値など、時間をかけて確実に積み上げていくもの、歴史の長いもの、それから、土星は減らすと解釈してみると、無駄を減らす→無駄のない合理的な行動と読むことができます。

はい。
同じ活動宮でも、行動目的や意識はだいぶ違います。

これを踏まえると、牡羊座は、山羊座のように、時間をかけて価値を確かめてから、確実に行動するよりは、スピーディーに行動したいし、天秤座のように、他者目線を意識したり、美意識を元に動くよりも、自分の意思で行動したいし、蟹座のように、感情に突き動かされずとも、動くときは動くし、行動意識が違うのだろうと考えられます。

ですから、似ているけれど、方向性が違うみたいなことですね。

バンドの、音楽性の違いみたいなね。笑

しかし、それはわかったと。

星座ごとに違いがあるのはわかったけど、アスペクトって、太陽とか木星とか、そういう天体の関係性をいうんじゃなかったっけ?
それを知りたいんだよね!

という方。

お待たせしました。
その解説です!笑

それでは、例をあげてみましょう。

①太陽(牡羊座)×月(蟹座)の90度
②太陽(牡羊座)×月(天秤座)の180度

はい。

①の場合、牡羊座の太陽は、猪突猛進とばかりに、目的に向かって、前進しようとします。
しかし、蟹座の月は、感情が納得しなければ動きません。

すると、どちらも行動派な星座(活動宮)が絡んでいますが、足並みが揃わず、太陽(牡羊座)の、スピーディーで、良くも悪くも向こう見ずな性質が活かされません。

②の場合も、牡羊座の太陽は、猪突猛進で、目的に向かって前進します。
しかし、天秤座の月は、他者の目線や、美意識を重視します。
すると、人目を気にするようになり、他人から見て、カッコ悪いことはしなくなります。

例えば、「すぐそこのコンビニだし、スウェットとビーチサンダルで行っちゃえ!」「いやいや、ちょっと待った!いくらすぐそことは言え、もう少し気を配った方が…」みたいなやり取りがあるわけですね。

このように、行動意識が少し合わない要素が出てきます。

「…あの、すみません。私が聞きたいのは、90度と180度の違いであって、サイン別の違いではないんですけど…」

はい。
こう、思いますよね。笑

しかしですね、考えてみてください。
ネイタルチャートで、牡羊座と蟹座って、180度の関係になりますか?笑

ならないですよね?

牡羊座と180度の関係になるとしたら、天秤座と近い、乙女座や蠍座あたりですよね?(牡羊座にある天体が、0度や30度に近い位置にあった場合)

すると、天体同士の関係がどうのこうのと考えるよりも、サイン同士の関係性に注目した方が、納得度は高くなるのではないか?と思うんですよね。

はい。
そうすると、あることがわかります。
90度の関係と、180度の関係、ある部分が違います。

それは、2区分(陰と陽、男性星座と女性星座)という括りです。

(男性星座のグループ)→ 牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座
※火と風の星座

(女性星座のグループ)→ 牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座
※地と水の星座

と、以上に分類されるのですが、ここで、牡羊座(男性星座)と牡牛座(女性星座)を例に取り、90度の関係性と180度の関係性を比較してみましょう。

★牡羊座(男性星座
牡羊座と90度の関係→蟹座(女性星座),山羊座(女性星座)
牡羊座と180度の関係→天秤座(男性星座)

★牡牛座(女性星座
牡牛座と90度の関係性→獅子座(男性星座),水瓶座(男性星座)
牡牛座と180度の関係性→蠍座(女性星座)

はい。
こんな風に、90度の関係は、男性星座と女性星座ですが、180度の関係は、男性星座と男性星座、女性星座と女性星座の組み合わせになることがわかりますか?

つまりは、2区分が一致しない関係が90度で、2区分が一致する関係が180度というわけです。

すると、同じ区分の星座同士の方が、相性はいいとされますから、90度と180度、数字的には180度の方が強くてよりコントロールが難しい(あえて言うなら凶角度が強い)ように感じられますが、実は、180度の方が、お互いを理解しやすい関係になりやすいです。(と、私は思います。)

以上、まとめますと、

ハードアスペクト(90度と180度)はおおよそ、3区分が一致している。
しかし、90度と180度では、2区分での分類が違う。
エレメント(4元素)は、180度の方が、協調関係にある。


ということが言えます。

このように、順序立てて、じっくりと考えれば、なんてことは無いのですが、いきなり、

「この配置を読んでみて?」
「90度と180度って、同じハードアスペクトだけれど、何が違うの?」

と聞かれると、30秒程度でサクッと読んだり、パッと簡潔に説明したりするのは、結構難しいです。

特に、本から独学で占星学を学んでいると、このアスペクトの説明には、エレメントの違い等がサラッとまとめて書いてあるのみだったりして、意味を丸暗記するだけになりやすく、深く理解するのが難しかったりします。

①の例でも、牡羊座と蟹座では、男性星座と女性星座、エレメントも火と水で、価値観があまり一致しない印象がありますよね。

②の例は、180度で、強い配置に見えますが、牡羊座と天秤座は、同じ男性星座で、エレメントも火と風で、火の勢いが風で増すように、相性は良さそうですよね。

ですから、180度の関係は、相性は悪くないけれど、強い配置のため、コントロールしにくく、90度の関係は、そもそもの価値観が異なるため、相容れない関係になりやすいと想像できます。

180度は、そんなに相性は悪くないのに、じゃあ、なんで、ハードアスペクトになるの?という問いには、このように答えることができます。

良い薬でも飲み過ぎると害になりますし、健康な時に薬を飲めば、それは体に良い影響を与えるとは言えませんよね?
180度は、例えたらそんな感じで、ソフトアスペクトは、適量の薬、ハードアスペクト(180度)は、行き過ぎ、やり過ぎみたいなことです。

しかしこれも、占星学の入門書を読むと、『180度は、ついついやり過ぎになる関係。過剰になる。』のような説明しか書いていないことが多いため、180度=やり過ぎる関係のように、丸暗記で覚えてしまい、中身を理解するまでにいたらないことがあるんですね。(私がそうでした。)

ここの理屈が理解できれば、度数の関係で、対になる星座が変わっても、(牡羊座と乙女座で180度の関係になるなど)占うことができるようになりますし、「90度と180度では、180度の方が数字が大きいから、凶角度が増すんだ!でも、強く惹きつけ合う相性で、結婚したカップルのホロスコープにも多くみられるって、どういうこと!?」のような疑問が湧かなくなります。

あとはこれに、天体やハウスの要素を加えて解釈するだけです。

・太陽と月の90度なら、目的意識と感情が噛み合わない。
・太陽と月の180度なら、目的意識と感情はそれなりに一致するけれど、勢いが強過ぎて、やり過ぎのようになる。

・太陽と木星の90度なら、目的意識と拡大する性質が噛み合わず、寄り道や遠回りをしがち。
・太陽と木星の180度なら、目的意識と拡大する性質はそれなりに一致するけれど、勢いが強過ぎて、収拾がつかなくなるなど。

と、こんな風に、それぞれの性質に合わせて読んでいけばいいだけです。
慣れないと時間はかかりますが、プロで対面鑑定や、時間制の電話鑑定をしなければならないのでなければ、ホロスコープを読むことに制限時間なんてないですし、ゆっくりやればいいです。

はい。
そして最後に、もうひとつポイントを挙げるとすれば、天体同士の間柄をチェックしたいときは、公転周期にも注目してみてください。

公転周期については、また機会があれば、説明させていただきたいと思います。

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